家の電話
うちの電話機はamadana製なんですが「デザイン性の高さと使い勝手は比例しない」という若干強いられる部分は甘んじて享受してるつもりです。ハイセンスに遊び心はつきものなんでしょうが、留守電に夏木マリの声がサンプリングされていて「おでんんわ、ぁありがとうございますっ」という聞く側の肝を芯から冷やす妖艶さなので母親が「一体誰なのあれ!」と気味悪がったり周囲には大変評判が悪いことこのうえない。
先日押したことのないボタンを誤って押したところ、どうやらそれが保留ボタンだったらしく、人工声帯のようなロボット電子音の歌う「でーいじー、でーいじー」という脱力ソングが始まりました。知った人が聞けばキューブリックの「2001年宇宙の旅」に登場したコンピュータ「HAL」がボーマン船長によって初期化される断末魔に歌い出した「デイジー・ベル」だとわかるんですが、こういうわかる人にしかわからない「遊び心」のセンスはさすがデザイン家電amadanaだけあってイヤらしいというか嫌みというか、狙ってます感が逆に恥ずかしいかなーと。しかし電話機の保留メロディっていうと大抵「レットイットビー」とか「スティングのテーマ」ばっかりでウンザリだから「そこにもっとセンスを!」という心意気はわかることはわかるのです。私はやりすぎだと思いますが、デザイン性も含めてとにかく出し抜いてやったぜ!な「ハイブロウ」感がドメスティックな我が家において実に浮きまくってるわけです(褒めているんですが)。
ちなみに「デイジー・ベル」という曲は1961年にコンピュータが世界ではじめて歌った曲らしいです。嫌みついでに。
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