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2014年2月14日 (金)

嫌いになれない

美術予備校に通ってた頃、強(きょう)さんという中国の福建省からきた留学生と友達になりました。私よりちょっと年上だったんですがお互い顔が似てるので周囲から兄弟と云われていました。強さんとはいつもパンをもしゃもしゃ食べながらデッサンの時の物の見方とか色彩の強弱みたいな話を沢山して、予備校近所の飲み屋にもよく一緒に行きました。「強さん、何飲んでんの?」と聞くと決まって「これミルク、ミルク」と笑いながら返してきました。彼は私より良い美大に合格しました。

大学時代はヘビメタ好きのキム君という奴もいました。いつも知らないメタルTシャツに革ジャン這おって、でも強面じゃなく愛嬌あって「よー」っていつも挨拶したりバカ話でゲラゲラ笑っていました。ちょっとシャイなパクさんは学生結婚していてお姉さんな印象だったけど何だかナイーブな女の子的な側面を持った人でした。卒展で一緒に受付やったとき結構長く喋ってくれて、そしたら実は非常に芯のしっかりした考えの持ち主でやっぱりお姉さんでした。
彼らと話したり、飲んだりしてゲラゲラ笑う時、何故だか少し涙がでました。
自分と違う風習や考えやしきたりを持つ国の人なのに、共通の笑いを笑いあえたりするのが多分嬉しかったんじゃないかなーと。みんなどうしてるんだろ?
で、いま現在。
街の本屋には結構な数の「嫌韓」「嫌中」の本が普通に並んでいて、ちょっとボンヤリします。多感な時期に中国や韓国の友達と過ごした時間が私には流れていて、どうしても領土問題がどうのとか、首脳会談がどうのとか報道されても、どうしても、どうしても中国や韓国のことが嫌いになれない。強さんやキム君やパクさんや、よく行くファミマで「いらっしゃい、マセーっ」ってアクセントが印象的なヤンくんのこととかを考えると嫌いになれない。日本はすごい、日本は優秀、日本はNo.1みたいな本が平積みされてるのを見るとまるで自家中毒をおこしてるとしか思えない。もっと外に興味持ってる国じゃなかったっけ?日本って。

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