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2012年1月 5日 (木)

イヤーオブザドラグン

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 去年2011年の年明け、私にとってようやく21世紀がはじまったと書いたのは別に私だけに限った事ではなかったようでして、あれはたぶん年末のひんやり冷たい空気のなか横濱競馬場の廃墟を前に一瞬ひらめいた予兆みたいな物だったのかも知れません。大げさに云うと「アラブの春」も「ウォール街占拠」も「欧州の危機」も「書記長の死」も一遍に大挙してやってきて。で、ご存知の通り3月に日本でとんでもない事が起こりました。2011年以前と以降ではすっかり世界が変わってしまったと云っても過言ではありません。

あけまして今年もよろしくお願いいたします!!!

 かといって機を見て何とやら、みたいなお利口な私ではありません。世界の移り変わりに翻弄されるがまま、指をくわえてその指を鼻の穴へ、でまたくわえてを繰り返すだけの能無しです。翻弄されるがままに年末を迎え、孫と箱根に行きたいと吠える母に引きずられるがままにロマンスカーに乗り込みました。かくして年末は明治末期に建設された箱根富士屋ホテルの西洋館に宿泊して駅伝直前の箱根の空気に冷やされてきました。今まで泊まったクラシックホテルの中でも一番知られている富士屋ホテルですが、ベッドのすぐ脇に洗面台が唐突に設けてあったり、妙に鋭角的な家具も入らないスペースが部屋の一角にあったり、スイッチが見当たらない電灯が壁の高い位置に付いていたりと不思議さ一杯で翻弄されました。

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本館の鶏や猿や龍といった彫り物がタイガーバームガーデンもかくやという装飾過多な感じで配置されているのを見たりするだけでも楽しいのですが食堂のごてごてした造りも凄まじく、これとは対照的にサービスや料理はいたってあっさりな感じが印象的でした。朝食に頼んだ多分ふつうに水で煮立てた簡素なオートミールの味、オムレツもきれいな小判型でそれに付け合わせ一つというシンプルさ。

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部屋のテレヴィでは「今年を振り返る」として盛んに震災の映像を流していました。本当にこの震災と原発に翻弄された年だったんですが振り返るっていうかまだこれナウ進行中な案件ですよね、振り返ってはやく過去のものにしたいのはあるんだろうけど2012年も引き続き真っ最中ですよこれに関しては。
昨年鬼籍にはいった小松左京先生は日本列島を龍の形に見立てていましたが、そいつが断末魔の叫びをあげるか、再生して飛翔するか、龍の背中に乗る一人としては何にせよ翻弄されていくしかないと、箱根八里に足を取られながら思いました。

おわり!

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