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2009年6月16日 (火)

対立する都市

Maaaaap_2


まづ皇居を起点に東京を4分割します。
上に向かうほど庶民的になり、下に行くほど金持ち。右に行くほど日本的(保守的)になり、左に行くほど欧米的(革新的)になります。東京の繁華街の推移をこの表に沿って見ていきましょう。


Cエリアに属する「銀座」は1800年代から現在まで東京の繁華街として栄えていますが、中流階級以上の金持ちしか遊べない「お高い」街でありました。当然それに対するアンチが出てくるのですが、それがBエリアの「浅草」です。下町の庶民や地方から来た若い労働者たちが安価に遊べるサブカルチャーの街として1920年代から30年代にかけて「浅草」は最盛期を迎えます。この「銀座」VS「浅草」という対立構造は40年代くらいまで続くのですが、50年代に入ってAエリアの「新宿」が新たなるサブカルチャーの担い手として勃興します。やがて60年代に入ると「新宿」には欧米文化に触発された若者たちが多数集うようになりました。
70年代後半に入るとセゾングループなど大企業が街の開発に力を入れ始め、Dエリア内の渋谷-原宿-六本木という三角地帯が新しいサブカルチャーの聖地として台頭し、若者たちがこぞって集まりました。「渋谷、原宿、六本木」は、いかに日本的なものから飛躍して「おしゃれな空間」になれるかを指標した街だったので「脱日本的」な景観を展開していきます。「銀座」という保守エリアに対するアンチだったこの三角地帯は大企業の資本という土台があるその性格上、徐々におしゃれなお金持ちエリアへと変貌を遂げ、ここに「ねじれ」が起こるのです。一方「金持ち」ではない、けど「かっこいい」ものにもなれない人たちがいた訳ですが、そういう人たちの鬱積が溜まりに溜まった2000年代に登場したのがオタクの街「秋葉原」だったと云えます。「秋葉原」という街はDエリアのおしゃれで欧米的でかっこいいものに対するアンチでもあるので当然のようにBエリアに存在しています。サブカルチャーだけど保守というこの複雑さ。
つまり東京は戦前までは「金持ち、庶民」ヒエラルキーしかなかったのが、戦後になってそれに「日本っぽくない=かっこいい、日本っぽい=かっこわるい」ヒエラルキーがプラスされているのですが、近年になってそのヒエラルキーがまたねじれを起こし「かっこわるい」ものが「かっこよい」ものに変換されつつあると云えます。

つまりこの表はまったく当てにならないと云えます。

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コメント

ド庶民でかっこつけたいAの最端、池袋が
私の上京して最初の街でした。
椎名町です。
金が無くてもかっこいいマンガ家が集うアパートがありました。

投稿: | 2009年6月16日 (火) 21時38分

シムサンは…。

投稿: たけ | 2009年6月16日 (火) 23時24分

非常に面白い分析なので、臨時でお悩み相談。

これ、オリジナルの分析?だとしたら非常に面白く、その分析能力に嫉妬心すら湧きます。

ま、まじめに書いても面白くないのでなんなんですが、我々のようなオノボリによる人口増加も切り離せない要素です。

金持ち+脱日本的Dエリアの先には、戦後、私鉄が生んだ新種族「D+族」がいます。
D+エリアの開拓期に私鉄ゼネコンが考えた近代的生活空間が脱日本的イメージにかぶるのかもしれませんが、平成の世にあって、はやそれも含め日本的なのかもしれません。

また、お洒落空間に指定された三角地帯の中心点に米軍の施設があるところも面白いところです。
貴殿の意識の根底に、欧米的、もしくは欧米人仕様につくられたものにかっこよさを感じる何かがあるのかも知れませんが、平成の世にあって、それも古いのかもしれません。

ま、そんなことより素敵な分析でした。

古代ローマのゲルマン民族の動きと
休日になると池袋に訪れる埼玉県民の動きに、何かしら因果関係を感じています。

投稿: ウォシュレットが無かったら、これ以上生きていようという気がおきません。 | 2009年6月17日 (水) 23時49分

つづき案件

別に埼玉県民が悪いと言っている訳じゃないです。
要町に住んでいた頃、埼京線から大量にプチ浜崎あゆみが降りてきて、なぜにこれ系の若い子は池袋に来るの?と疑問に思っただけです。

投稿: 気弱だからフォロー | 2009年6月17日 (水) 23時57分

つづき案件

別に浜崎あゆみが悪いと言っている訳じゃないです。
ファッションのコピーに否定的なだけです。

投稿: 気弱だからフォロー その2 | 2009年6月17日 (水) 23時58分

別にファッションのコピーが悪いと言ってる訳じゃないです。

ループするギャグがやりたかっただけです。

投稿: 気弱だからフォロー その3 | 2009年6月18日 (木) 00時00分

打合せで広告のターゲット論なんかをやるときマーケティングの人とかがホワイトボードに何か書くと、たいていこういうフローというんですか、図を書くんだけど「うわー、出たよ」と毎回思うのです。ちょっと嫌悪感があるんです。で、それを東京の地図にしたらどうなるかと思ってやったら上記のような地図になった訳です。
文化がだんだん西に移動しているという都市論は別に真新しいものでも何でもないんだけどね、さんざん色んな本が出ているから
でもこの表にしてみると秋葉原が突然変異で出来た街じゃなくて自然にあそこに出来たということが何となく分かったの。でたらめに作ったにしては。
でも三角地帯とGHQの関連は確かにそうですね!GHQの存在ってけっこう日本文化にとってデカいのかしら。

投稿: 竹 | 2009年6月18日 (木) 11時24分

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