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2007年12月17日 (月)

銀色の騎士

渋谷のタワーレコードの角を曲がって宮下公園の下を潜り、横断歩道を渡って真っすぐ坂を上がっていくと左手に児童会館というのがあったはずです。80年代初頭にこの児童会館に「会話の出来るロボット」という新しいアトラクションが登場してそれはセンセーショナルに喧伝されたものです。確かジャポニカ学習帳の後ろのページにも載っていました。私は小学校低学年のとき児童館の子供たち大勢でここに見学に行きました。で、大勢の中から栄えある一人としてロボットと対面して話をすることができる児童に私が選ばれたのです。
「会話の出来るロボット」はその名を「シルバーナイト」と云いまして西洋の鎧みたいな意匠が施されたもので、全長は3メートルぐらいありそうな巨大な金色のロボットでした。足に車輪がついていて行きつ戻りつしているシルバーナイトをぐるりと輪になって取り囲んだ子供たちの中から私がおずおずと一人、彼の方に歩み寄っていったのです。そして私が弱々しく発した言葉はしごくありきたりなものでした。
「こんにちわ」
だってまあ会話ができるたってそう難解な会話ができるわきゃないだろうというのは子供の私にだって察しがついたわけでシルバーナイトの見るからに鈍そうでデカいブリキのおもちゃみたいな容貌を見ればなおさら優しさっていうか低調な態度にならざるを得なかったわけです。何にしろ賽は投げられた!周りを取り囲んだ子供たち全員は固唾を飲んで行きつ戻りつしているシルバーナイトがどんな受け答えをするのかとその動向に注目しました。すると、かなりの間があった後に朗々とした男性アナウンサーのような声が響き渡たり、彼から以下のような答がかえってきました。

「危ないので下がってください」

会談決裂。コミュニケーション・ブレイクダウン。始終じっとせずに行ったり来たりしていたシルバーナイトはハナから私との会話なんか望んでいないようでした。いまあのロボットはどうなっているのでしょうか。ただの鉄くずでしょうか。

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コメント

次にこの案件

シルバーナイトが気になって
「シルバーナイト ロボット」でググッったら、
写真が見つかってどんな風貌かわかったのは良かったのですが、この劇場が3位にランキングしてました。変な事を書くとテラ牛丼的事件になる恐れもあるので自重せねばと思う今日この頃。

子供の頃、ヤクルトを2パックぐらい買ってもらって、大きいグラスに全部入れて一気飲みしたことがあります。テラヤクルト。

投稿: まいっちんぐ金八先生 | 2007年12月21日 (金) 16時54分

汚たない話ですいませんが私はヨーグレットというお菓子を口の中で溶かしてそれをコップにリバースしてそれを何回も繰り返してコップいっぱいのヨーグレット+唾液を作り、それを一気飲みしたことがあります。ヨーグルト飲料を自分で作ろうとしてやったことです。今考えるとそんなことせずにヨーグルト飲料を買ってくればよかったのに。
この前しらべたら渋谷の児童館にはまだシルバーナイトが展示されている様子です。今度たしかめにいってみようと思います。

投稿: 竹ッ子 | 2007年12月22日 (土) 02時23分

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