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2006年2月 2日 (木)

赤い白昼夢

天気の良い銀座でのお昼休みのこと。
菊水の前で煙草をふかしていた時、ふと、視界に赤い風船が飛び込んできたので、びっくりして下を見ると、4歳くらいの女の子が惚けた顔をして私を見上げていました。
「おじょうちゃん、その風船おかあさんに買ってもらったのかな」
私が目線に合わせて屈んだ瞬間、膝が彼女の手に当って風船がするすると空に飛んで行ってしまいました。
しまった、と思い、咄嗟にその子の顔を見ると、彼女は相変わらず惚けた顔つきで、こぶしを目の前にかざしていたのです。
私は気づきました、彼女の目が見えていない事に。その時なぜだか風船が飛んで行ってしまったことを私はどうしても言えませんでした。
女の子は赤い風船を握りしめた格好のままで家路に着くのです。赤い風船は私と出会った分岐点で一つは空へ、もう一つは彼女と共に、二手にわかれていったのでした。

おしまひ。
IMG_0972

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コメント

ステキだ。

なんかものすげーステキだ。

鈴木翁二の漫画なんかに通じる、切なさが
たまらない。

投稿: さむ。 | 2006年2月 3日 (金) 17時25分

SAMへ

今ね、岸田森が非常にキテるんだよ、俺ん中で。どうやったら岸田森になれるのか毎日考えて暮らしてるんだよ。妻子に馬鹿にされながらさ!もちろんMXテレビで水曜日の深夜にやってる「怪奇大作戦」は欠かさず見てるしね。でも樹木希林がシェケナと結婚するまえは岸田森の奥さんだったというのが何か、こう…。まあいいや。
そういう時に限ってこういう幻覚を見る訳です。

投稿: 竹 | 2006年2月 3日 (金) 18時16分

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