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2005年12月20日 (火)

村上春樹チックな昼

2005年の終わりは冷ややかな木枯らしと共に肩を寄せ合う老夫婦のようにひっそりと過ぎようとしていた。その年の秋がゆるやかなローブを引くように冬に取って変わられても、僕の心は僅かばかりの秋の名残りの音楽に留まっていた。オーネット・コールマンの「ブロードウェイ・ブルース」、サム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナカム」…そういったものを聞きながら相変わらず僕は近くのドトールコーヒーに通っていた。その週の火曜日の昼、時計が十二時を指すと僕は何の変哲もないオリーヴグリーンのコートとアディダスの黒いスタンスミスを履いて馴染みの店に行った。
カウンターの彼女はいつものようにミラノサンドCとコーヒーを出してくれた。コーヒーの味もサンドのレタスも申し分なかった。
「ねえ、すこし聞いていいかしら?」
「どうぞ」と僕は言ってレタスをぱりぱり食べた。
「宇宙はどこまで続いてるの?」
「知らない」と僕。
それが2005年冬の僕のライフスタイルだった。ズビグニェフ・チブルスキが予言し、僕が
固めた。DSC00030

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