2009年7月10日 (金)

男の道はひとり旅。女の道は帰り道

年の初めに“男たるもの”を指標したつもりがさっそく転向を余儀なくされる。
この前「君の作るものは基本的に益荒男(ますらお)だ」と云われて20数年変わっていない自分の足りなさにショックです。益荒男とは男っぽいというか勇ましい様を云うんですが、悪く云えば“武骨”で“繊細さに乏しい”ということ。益荒男トーンが求められている場合は良いのですが、手弱女(たおやめ)トーンを求められている場合、これはまったくへんてこですよ。今までの仕事を見てみると確かに益荒男トーンの仕事が多い気がする…。
この「益荒男」問題は今に始まったことではなくて美術予備校でデッサンや色彩構成をしていた時代からさんざん云われていたことです。予備校講師によく云われました「タケはもっと恋をせな、恋をせえ!そうすればすこしはお前のそのガサツで荒れた絵にも女の子のやさしーい繊細さが加わるやろ。だから恋をせえ!」と。でも恋をしても何にも変わんねーんだよ、たっつぁん!ただの女好きになっただけだよ!!
フェミニンなものって綺麗だしお洒落だし憧れるしもっと知りたいと思うのです。もとから男の作るものが男っぽいのは自然なのかも知れませんが、そんなベタな仕事を自ら望んでいるつもりなんか毛頭ないわけで、適所に使い分け、尚かつその人らしさが出せるのがプロだとするならば、これは私の不勉強以外の何ものでもない。まして世相は女性のやさしさや柔軟さがますます求められていて、下手したら益荒男なんかも女性の方がよっぽど体現してる昨今じゃないですか。益荒女(ますらめ)=肉食系みたいな。
唐突にこんな歌を思い出す。

月が第7宮に入り
木星と火星が直列する時
平和が地球を導き
愛が星の舵取りをする

これがアクエリアスの時代
水瓶座の時代
アクエリアス!
アクエ〜リア〜ス!
(ミュージカル:ヘアーより)


これ、60年代に流行った歌ですけど今のことを歌っています。地球は戦闘的な男性の時代だった最後の全2000年代が終わりを告げ、木星と火星が直列する、アクエリアス(女性性の時代)期に突入するという。それが正に2009年だとスピリチュアル系では盛んに叫ばれている(確かにアメリカはマッチョ思想の大統領:お猿のジョージが止めたもんな)。しかも今後2000年続くって…。益荒男たちよ何処へ。どうする俺、いや僕、あたし。とりあえず手堅く手弱男=草食系を目指すか。というか地球のアクエリアス時代って一体なに。

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2009年7月 9日 (木)

ユージン・ハッツ!

Ph


マドンナが監督したトーシローらしからぬ映画「ワンダーラスト」を夜中に観ましたら心が躍りました。お話としてはマドンナ版「正負の法則」というか「負の先払い」というやつなんですが、もっと辛辣で厳しい内容だろうと思っていたら、けっこうチャーミングな映画でした。「がんばる」ということをストレートで表現すると、あまつさえそれが青春グラフティものだったりすると観てる方はゲップが出るもんですが、そこはとにもかくにも主演のユージン・ハッツのトリッキーな魅力がカバー。マドンナ姉さんの男を見極める目はかなり素晴らしいです。ひょろひょろ猫背のユージン・ハッツを観ているあいだは男の目を完全に捨てきって、女の子の目で観ていました。きゃー。

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2009年7月 5日 (日)

健さん in 志村三丁目

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私の地元は「何もない街」の総元締みたいなところで、実際目立った建築物や文化財もなく、ネタとしてたいへん乏しいところです。ですからドラマや映画の舞台になるような中央線沿線や京王線沿線の街が非常に羨ましく、でもしょうがないなと思いながら四半世紀以上を過ごして参りました。が、その地元が、しかもピンポイントでむっちゃ近所の志村三丁目が、30年以上前に大フューチャーされている映画をついに発見してしまいました。高倉健:主演でフランスでも大ヒットを記録したパニックムービー「新幹線大爆破」(1975)です。この映画は先日惜しまれつつ引退した新幹線0系に速度を80キロ以下に落とすと爆発するというやっかいな爆弾がしかけられ、国鉄側と犯人側の息詰まる攻防を描いたものでヤンデボン監督の「スピード」の元ネタとしても知られています。30年以上たった今でもカルトなファンが数多くいることでも有名です。この犯人側の首謀が高倉健で彼のアジトが板橋区志村なんですね。つまり健さんが私の地元の何もない街・志村三丁目付近に住んで働いている(!)というそれだけで個人的にパニックな設定の映画です。

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今回のグラン・テカール劇場はこの「新幹線大爆破」のシーンを使って、愛憎入り交じる志村三丁目付近の観光名所をみなさまにお届けいたします。

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高倉健の右腕で元過激派役の山本圭が降り立つのがいきなり都営三田線・西台駅です。ここは現在駅前にダイエーが建っているのですが、この当時は見当たりません。しかしエントランスの白い壁や構内のモザイクタイルは現存しています。つまり、30年以上何も変わっていないということを露呈しているところが何もない街・地元の地元たる所以です。

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山本圭は西台駅に降り立って早々に警察に発見されて志村操車場の中へと逃走します。現在の都営三田線は目蒲線と合体して車両もデラックスになったのですが、この映画ではすでに引退した6000系というださい銀色の、しかし愛嬌のある車両が登場して私の心を小学生に引き戻します。

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山本圭は狙撃され重傷を負うのですが、都営三田線に乗ってからくも逃げおおせます。で、たぶん降りた駅は2駅めの志村三丁目です(もっと遠くに逃げればいいのに)。そこから二丁目は目と鼻の先です。この頃は、というか今でもそうですが、板橋区志村という都心から離れた場所は過激派が潜伏する街という幾分ダーティなイメージなんですね。何年か前にも連合赤軍の元幹部が近所の高島平で万引きをして捕まったりしています。

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結局、山本圭は志村二丁目にあるアジトに潜むのですが、警察が大集合して建物を取り囲み、発砲。山本圭はダイナマイトで応戦するのですが駆け付けた健さんに見守られながら、最後はそれを抱え込んで自爆!志村二丁目は都営三田線・志村三丁目駅の後方に広がる工場地域で安い飲み屋も数多く点在しています。精密機器の工場なんかが多く、カメラの部品製造なんかではトップシェアを誇った会社なんかも実際にあります。ここも30年以上、その佇まいを変えていません。どんだけなんだ。しかし私の地元でこんな大惨事があったなんてすごい。っていうかそんなところに高倉健が住んでいるなんてすごい。信じられません。住んでないけど。

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刑事が聞き込みにやってくるアパートの後ろには「よしむら」の看板が見えます。この料亭はすごい近所なんですが今でも当たり前のように現存し、地元民に愛されています。志村にはめずらしくちゃんとした料亭で法要の会食なんかに使えます。リニューアルして綺麗な内装になったそうです。


いかがでしたでしょうか。来たくなったでしょうか志村三丁目に。
私だったらご免こうむります。
しかし映画は非常にスリリングで面白く、国鉄の管理職・宇津井健と新幹線の運転手・千葉真一のやりとりはかなりファンが多いと聞く名シーンの連続です。むかし関根勤が1人2役でモノマネやったりしていたのを記憶しています。特に千葉ちゃんが宇津井健に向かって「あんた気が狂ったのか!」っていう台詞が好きです。かなりおすすめです。


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2009年7月 1日 (水)

ラジャ・マハラジャー

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2009年6月30日 (火)

メローイエロー

Fame

絵を描いていると「ここで止めるべき」という瞬間があるかと思いますが今朝の電車で私のトイ面の座席でイヤホンしながらお化粧していた女の子は正に「止め時」を誤っていました。途中までは良かったのに濃いピンクのアイシャドーを投入したあたりから雲行きが怪しくなり「え、大丈夫か」と、ちょっと危惧するも、あっという間にビョークみたいになってしまい「やめときゃよかったのに〜」と心底思いました。本人が志向する顔の作りだからこっちが心配することじゃないんですけど、というか“家でやろう!”

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家のCDラックを修理がてら動かしたら長年紛失したと思っていたジョージ・フェイムのCDを発見しました。おかえりモッズ番長。

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2009年6月26日 (金)

それが恋だから

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最近の冴えた直感でもういいかげん森繁久彌なんじゃないかと勝手に予測を立て、追悼文を作成していた矢先に今朝の訃報。ちなみに小学校5年生のとき運動会で「今夜はビートイット!」をださい振り付けで踊らされた思い出があります。やってる本人たちは屈辱だったけれども、11歳くらいの男の子たちが踊るその様をマイケル本人が観たらさぞかし喜んだことだろうなと思います。ひとり一人ハグしてまわったかもなぁ。惜しい人を亡くしました。とりあえずホンダあたりが全身メタリックのメカとして再製させるべきじゃないでしょうか。いや、やっぱり全身メタリックの森繁久彌の方が観てみたいわ。まだだけど。

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2009年6月23日 (火)

花柄のおパンツ

TUTAYAで「おくりびと」を借りて来たら鏡面に何やらライターで炙ったか?と思われるような黒い線が入っていまして案の定、再生してみるとモッくんと広末(神)が鶏鍋を食べようとしてモックんが「オエーッ」ってなったそのあとすぐ広末(神)のズボンを脱がしに掛かって嫌がる広末(神)の花柄のおパンツと神々しいおへそが拝めるシーンにきていきなりチュルルーッという音と共にデッキも欲情したのか、場面が何度も高速で繰り返されました。これが噂に聞く「神のスクラッチ」というやつか…。
神様ありがとう!ナイス・スクラッチ。

で、映画は中断したままです。

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2009年6月18日 (木)

苦い思いで

何年か前、屋外で女の子が作って来たお弁当をかなり調子に乗って「うまい、うまい!全部うまいねー。この葉っぱも食べちゃお〜」とか何とか云いながら飾りで入っていた葉っぱを食べたところ独特の苦みが広がり、それでも無理して飲み込んだことがありました。
飲み込んだ葉っぱは「アジサイの葉」です。
ご存知の方もいるかと思います。私はつい最近知りましたが、アジサイの葉っぱには青酸配糖体が含まれており、人間の胃液と混ざってシアン化水素(青酸)になります。つまり超のつく猛毒です。
でも何故かそん時は目眩も痙攣も起こりませんでした。まだ生きています。もちろん女の子に何の悪気があった訳でもないのですが、アジサイの花が美しく咲く季節、あの苦みが何となく不思議と思い出されるのでした。

おわり

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2009年6月16日 (火)

対立する都市

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まづ皇居を起点に東京を4分割します。
上に向かうほど庶民的になり、下に行くほど金持ち。右に行くほど日本的(保守的)になり、左に行くほど欧米的(革新的)になります。東京の繁華街の推移をこの表に沿って見ていきましょう。


Cエリアに属する「銀座」は1800年代から現在まで東京の繁華街として栄えていますが、中流階級以上の金持ちしか遊べない「お高い」街でありました。当然それに対するアンチが出てくるのですが、それがBエリアの「浅草」です。下町の庶民や地方から来た若い労働者たちが安価に遊べるサブカルチャーの街として1920年代から30年代にかけて「浅草」は最盛期を迎えます。この「銀座」VS「浅草」という対立構造は40年代くらいまで続くのですが、50年代に入ってAエリアの「新宿」が新たなるサブカルチャーの担い手として勃興します。やがて60年代に入ると「新宿」には欧米文化に触発された若者たちが多数集うようになりました。
70年代後半に入るとセゾングループなど大企業が街の開発に力を入れ始め、Dエリア内の渋谷-原宿-六本木という三角地帯が新しいサブカルチャーの聖地として台頭し、若者たちがこぞって集まりました。「渋谷、原宿、六本木」は、いかに日本的なものから飛躍して「おしゃれな空間」になれるかを指標した街だったので「脱日本的」な景観を展開していきます。「銀座」という保守エリアに対するアンチだったこの三角地帯は大企業の資本という土台があるその性格上、徐々におしゃれなお金持ちエリアへと変貌を遂げ、ここに「ねじれ」が起こるのです。一方「金持ち」ではない、けど「かっこいい」ものにもなれない人たちがいた訳ですが、そういう人たちの鬱積が溜まりに溜まった2000年代に登場したのがオタクの街「秋葉原」だったと云えます。「秋葉原」という街はDエリアのおしゃれで欧米的でかっこいいものに対するアンチでもあるので当然のようにBエリアに存在しています。サブカルチャーだけど保守というこの複雑さ。
つまり東京は戦前までは「金持ち、庶民」ヒエラルキーしかなかったのが、戦後になってそれに「日本っぽくない=かっこいい、日本っぽい=かっこわるい」ヒエラルキーがプラスされているのですが、近年になってそのヒエラルキーがまたねじれを起こし「かっこわるい」ものが「かっこよい」ものに変換されつつあると云えます。

つまりこの表はまったく当てにならないと云えます。

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2009年6月15日 (月)

半分はやさしさで出来てますって云ったよね?

う・おー。首が首が。
首が痛い。
首が回らない。
出社して「動きがロボットみたーい」と云われて瞬時に80年代ロボット・ダンスを披露する程度の苦しい余裕の見せ方をするにしても心の中で「助けて、誰か助けて」と叫んでいる月曜日の午後。首の故障がこれほど人を憂鬱にさせるものかとその効力に甚だ感心しているのも苦しい余裕の見せ方なのか。もう自分が演技しているのかしていないのか、分からない。痛すぎてどうでもいいです。
唐突に違うことを考えてみる。
「高岡早紀と云えばデート。デートと云えば高岡早紀」
女優としての活動よりも、絶えず「男からエスコートされ続けている」=「デートし続けている」というパブリックイメージだけは確実に見えてくる高岡早紀。は、いっそのこと職業「デート」でいいんじゃないか。

それでもキィヴォウドは打っている。

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